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ジョー・ブラックをよろしく

1998米、ユニバーサル。評論家がこぞって「まあ、よい作品」と前置きしながらも本編3時間に「無駄に長すぎる」と結論としては酷評。どうやら2時間を超えるとよほどの理由がないかぎり駄作扱いするのが業界の暗黙の了解らしい。私はあのまったり感が好きなのだが…。

評論がこれなので一般ウケもせず、興行的にも失敗であった。主演のブラッド・ピットの金のかかったアイドル映画とすれば納得の帰結ではあるが、むしろ、共演の名優アンソニー・ホプキンス演ずるウィリアム・パリッシュ氏の、突然やって来た死に対するその身の処し方、という切り口で多くの人に観賞して欲しかった。

ある意味、理想的な死への向かいかただと思う。ラストのつじつま合わせは「なるほど!」と感動。しかし、いちゃつく二人に「お父さんを放っておいてよいのかっ!」と思わずちゃちゃを入れたくなるエンディングには、ただでさえ長すぎるストーリーをさっさと終わらせる都合上、仕方がない…と理解しつつ、やはりなんとなく合点がいっていない(笑)。

演出面では、ブラピの死神の言動の要所(ほんの1,2カ所)にエフェクトを入れたらぐっと引き締まったと思う。例えば最後にパリッシュ氏にいち親として詰め寄られ逆切れするシーンではストーリー冒頭と同様にホプキンスの当てレコ(まあこれも問題だけど。できれば第三者にして欲しかった)に切り換えて周りがビリビリっふるえるとか。とにかくコミカルなこの「人」も実は超常的な存在である(そして娘がらみとは言え、それにあえて意見するパリッシュ氏もたいしたもんだ)ということを思い起こさせる工夫があれば満点。 --sumim

Uploaded Image: joeblack.jpg
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ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
4,700円

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