本当に「すべてがオブジェクト」なのか?
「Squeak/Smalltalk-80 ではすべてがオブジェクトだ」と聞くが、キャレットはオブジェクトじゃないじゃないか! 画面のピクセルだってそうだろ? だいたい操作している俺は環境に参加しているがオブジェクトなんかじゃあない!…と考える人がいるようです。そういう意味では「すべて」はオブジェクトという表現は適当でないかも知れません。たとえば、電気回路シミュレータを Squeak で実装しようとしたとき、電子までもをオブジェクトにするのか? という質問を受けたことがありますが、これも似たような発想からきたものかと思います。たしかに Squeak/Smalltalk-80 ではすべてがオブジェクトですが、それは環境の構成成分としてオブジェクトを使っているいうだけで、目に見えるもの、考え得る概念すべてがオブジェクトで表現されているかどうかという話とは別次元です。ここらへんは語弊があってこんがらがりやすいところではありますね。
ちなみに、興味の対象物をオブジェクトとして設計しようとするときに、そのどの部分をオブジェクトとして部品化するかについての判断は実際には効率の問題で、オブジェクト指向分析/設計(OOPA/OOPD)という分野のお話になります。--鷲見
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