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sumim

最近はアラン・ケイ博士のスクイークに凝っています。このホームページは、スクイークの上で動くコマンチという Web サーバ上に構築されたスウィーキーという Web アプリケーション(Wiki エンジン)を使用しています。コマンチもスウィーキーも Smalltalk で記述されています。

こうしたものに興味を持って積極的にいじるようになるのに、いろいろと細かいところは前後していますが、だいたい次のような流れを経ました。長いわりにつまんない話かも知れません(^_^;)。

コンピュータとの出会い

中学生の時、パソコン(日立のベーシックマスター・レベル3)に触れて、もとい。いたずらに触ると爆発する(“故障する”の稚拙な連想ですね)のではないかと恐れおののき遠巻きに見ながら「どうやらゲームなどもできるようだが、このやたらボタンの多い機械は本来は何をするものなのか?」といぶかしがっておったのが、ついこの間のように思い起こされます。昔が近くなるのは、歳をとった証拠でしょうか(笑)。

これからはコンピュータの時代かっ!

中学も終わりの頃、それ程成績がよいとは思えない友人がポケコンで BASIC なるプログラミング言語を駆使するのを見て少なからぬショックを受けました。が〜ん…これからはそういう時代なのか、と。 FOR 〜 NEXT ループって何?ってその子に体育の時間に教えてもらったのが昨日のことのようにってこればっかや<われ。で、高校に入ると同時に入学祝いと称して(半ばエスカレータ式なのに…(^_^;)) PC-1501 というポケコンを買ってもらいました。

ポケコンでコンピュータを学ぶ

PC-1501 は、当時としては珍しくマシン語情報まで公開されていて、BASIC をひととおり学んだ後、マシン語もついでに学ぶことができました。以後、いろいろな変わった言語に興味を持って遊びました。PC-8001 で動作した記号化言語の GAME や アッセンブラ、処理系がなかったので頭の中だけでしたが、今でも印象に残っているのは Prolog や Lisp などです。メジャーな言語は、浪人したとき、大学に入った友人の講義課題をこなしてやるために FORTRAN をちょろっと学んだ(これも手元に処理系がなかったので頭のなかだけ)のくらいです。なので、後の Smalltalk との出会いを待つまでもなく、私のプログラミング言語の知識は異常に偏る傾向は、端からあったわけですな(笑)。

マイパソコンに悩む

大学に入ったら…と、高校時代終わりのころには、脱ポケコンを目指してどんなパソコンを買おうかなぁ…と夢を膨らませておりました。当時は日本電気が飛ぶ鳥を落とす勢いだったころで、当然、新型 16 bit パソコンである推定名称“PC-9801”に期待するも、ただ、CPU を入れ替えただけのやる気のないスペックに愕然として、以後、足繁く通っていた NEC のショールームに足を向けることはありませんでした。そんな中、興味を持ったのは、Apple II という拡張性抜群の海の向こうのパソコンに強い影響を受けた我らが SONY の SMC-70 。こりゃすごいしかっこいいコンピュータだ! 私のニーズを満足してくれるのはこのマシンしかない! 値段は…、げ、高っ! などと騒ぎながら楽しくカタログ集めなどしたものです。

Lisa 登場!

と、そこへ Apple の Lisa 登場のニュース。なんだかわからないけど、こいつぁ凄いものらしい、っちゅうことで早速リサーチ。Apple って、あの Apple II の Apple か? だって、ありゃ速いだけの馬鹿高いただのゲームマシンだろ…と思いきや、Lisa はマウスだのビットマップディスプレイだの、オーバーラップマルチウインドウシステムだのメニュー操作だの、マルチフォント・マルチスタイルだの、BASIC 世代にはくらくらするようなスペックが列挙されていて、もう、一目でぞっこん。これだ、これしかないっ。しかし、値段が… 180 万だぁ…!? ふっ。貧乏は、イヤだねぇ…。などと大騒ぎしていたものです。

Mac 登場!

で、受験の間の記憶がなくて、気が付いてみると大学は当然のように落ちていて、そんなことより、Lisa の廉価版と称した Macintosh ってのが出てるじゃあないですか。お値段は、80 万っ、ん〜 98 よか2倍するけど、Lisa よかマシってことで入学の暁にはこれでしょ、マイマシンわっ。と心の中で決めてしまっておりました。そのころは Macintosh のおいてあるところといったら、ADO ショップくらいだったわけですが、あそこは狭くて立ちっぱなしで、あまり長時間いじっていられなかったのですね。

買ってもないのに Mac 三昧

しかし、キャノンノンが新宿にゼロワンショップという、当時としては無謀ともいえる Apple 専門店を作ってくれたので大喜び。浪人生活の暇さにかこつけて日長一日ショップに入り浸り、買ってもいないのに幸せな Mac ライフを満喫できたのでありました。どっかで見たような外人さんがお偉いさんに囲まれて歩いているのを後目に、鼻歌交じりに MacPaint でお絵描きをしていたら、後でその一陣の去った後に残されたパネルに「すてぃーぶ・じょぶず」のサインをハケーン! あいつがジョブズやったんかぁぁぁぁ、なぁ〜んてこともありましたっけか。

我が Mac ライフ、スタート

で、なぜか志望校に無事入学。キューハチより値が張るしモノクロディスプレイだけど、これからはコイツやでぇ〜と父を説得してちょっと(だいぶ)高かったけど Mac Plus などもろもろを手に入れることができました。箱から取り出した瞬間から使いこなせる馬鹿もそういなかった時代、鬼門だったエクセルもほどなく習得し、怖いものなし! 以後、それまでの人生の長さ以上に続く我が Mac ライフは、こうしてはじまったのでありました。

Smalltalk との第一次接触

ある日、いつものように(^_^;)ゼロワンショップの展示 Mac のハードディスクを覗いていると、見慣れないドクロのアイコンが。ふっ、私の知らんソフトが存在するなど許せん!とダブルクリックすると、デスクトップとウインドウらしきものが表示されるものの、メニューバーは消えてしまい少々あわてます(笑)。おいおい。こんな、UI ガイドラインに従わない“タコ”ソフトを作るのは誰じゃあ!と Get Info をしてみれば、なんと Apple 製。ぐわ〜ん。ってのが当時、Xerox からライセンス供与され、Apple がデベロッパ向けに Apple Smalltalk として配布していた Smalltalk との出会いでした。先に述べたように偏ったプログラム言語嗜好を持つ私のこと、すでに(当時は高価で手がでないという位置づけて)伝説と化していた“開発環境”である Smalltalk のことは知っていましたが、これがそのものだと気付くのにはしばらく時間がかかりました。

Apple Smalltalk のために HD-40SC を購入

Smalltalk はご存じのとおり(ご存じじゃねぇって>われ)、仮想マシンと呼ばれるアプリケーションファイルは非常に小さいのですが、システムが収められた仮想イメージ(Virtual PC で言うならハードディスクイメージのようなもの)はメガ単位であって、動作させるには当時としては珍しかったハードディスクが必要でした。そこで、大枚はたいて中古の HD-40SC を購入。晴れて Smalltalk“処理系”(当然、当時は UI ガイドラインにあえて沿わない、おかしな開発環境とだけしか認識せず、それが Dynabook OS なのだとは知るよしもなかった)を手に入れることに成功したわけです。しかし、Mac とは別の次元のコンピュータ環境だと知らずに接するには Smalltalk は難解すぎました。ほどなく挫折。Apple Smalltalk は、当時としては珍しい(笑)ハードディスクの肥やしとなったわけです。

Macintosh Basic 生まれずに死す

時を同じくして、Macintosh Basic というものの登場がささやかれはじめました。Microsoft Macintosh BASIC ではなく、Apple 純正の BASIC です。セミコンパイル、マルチタスク、構造化プログラミング、行番号なし、Toolbox もコールできると、それはもう、BASIC を“母国語”とする私には夢のような処理系でした。バージョンも 1.0 を越えて、関連書籍も2冊登場(両方とも買いました(笑))し、さて、いよいよか…というときに Bill Gates から待ったがかかって瞬殺されました(T_T)。そんなもん出したら Mac 用ビジネスソフトのリリースを取りやめると Excel を人質に取られて脅された Apple の苦渋の決断でもありました。ちなみにこの処理系のコアやパーツと幾人かのプログラマは MS に移って QuickBasic (VisualBasic の前身)の開発に活用されたと後に風の便り(笑)に聞きました。

HyperCard 現る

Macintosh Basic の夢も露と消え、我々エンドユーザも簡単に自分用のソフトが組める環境は Mac には提供されないのか…と諦めかけた(しょうがないから Lightspeed C でも勉強すっか…などとマジで思った)ときに、さっそうと登場したのが、かの天才、我らが Bill Atkinson が創造せしめた HyperCard でありました。とにかく、彼自身、カテゴライズ不能と言い放ったこの環境。今でこそ「スクリプタブルで描画レイヤーを持つカード型データベース」と簡単に表現できますが、当時はとにかく謎、謎、謎ばかり。いったいこれは何ものだと、その全貌を掴むのに四苦八苦したものです。余談ですが、この時の経験が活かされて「ハイパーカード スタックウエアの作り方」という本を著わすことができたわけですが(笑)。

オブジェクト指向を実感す

挫折こそしていましたが、Smalltalk の勉強を通じて、オブジェクト指向の入り口まではなんとかたどり着いていた私は、HyperCard とそのスクリプト言語である HyperTalk を通じて、オブジェクト指向を学ぶ上で必要な重要な概念のうち「継承」と「多相」を体験し身につけることができました。プログラムっちゃあメインループという BASIC な私には、Prolog ともちょっと違った制限付き“オブジェクト指向”プログラム環境は、とても新鮮で居心地のよいものでした。それゆえに、スタックウエアをばりばり書き、同時に、HD-40SC の肥やしとなっていた Smalltalk のことは、どんどん忘れていったのは今にして思えば、なんとも皮肉なことだったと言えるでしょう。

Smalltalk との第二次接触

そんな折、ある一般教養の講義で知り合った某助教授に Macintosh で動作する Xerox (厳密には Smalltalk 販売用に立ち上げた子会社、ParcPlace System)純正のホンマもんの Smalltalk を見せてもらう機会を得ました。セルに数値だけでなくあらゆるオブジェクト(めぼしいのは画像くらいですが)を入れられるスプレッドシート、オブジェクト指向データベースシステムなど、それはもうくらくらして何がなんだか。しかし、ここにおいても Smalltalk が OS だなんて、私は気が付かなかったわけです。オブジェクト指向を実現するには、こうした専用の環境が必要なんだな…というまったく逆の発想しか持ち得ませんでした。いずれにせよ、興味は再燃したものの、HyperCard の居心地の良さにかまけて、Smalltalk に再チャレンジすることすら、しませんでした。

Newton 現る

時は流れて 1992 年。ボストン。ってボストンに行って立ち会えたわけじゃありませんが(笑)。Newton テクノロジーの発表です。Mac OS とは一線を画し、ゼロから作り上げられたそのデバイスには、専用の OS と本格的なオブジェクト指向プログラミングを可能にするスクリプト言語の処理系が搭載されていました。当初は、PDA という概念やそれを具現化するための環境に目がいき、その全貌を把握したり使いこなすことにやっきになっていました。しかしじきに、これはあの Dynabook の再来なのでは?と思うように。 小型で携帯でき、コンピュータをきわめてパーソナルな目的での使用に限り、オブジェクト指向で、ソフトウエアも(Mac にくらべたらはるかに)簡単に作れ、環境自体もそのスクリプト言語で記述されている…ってそのものじゃん。おおっ、すごいじゃないかぁぁ、と。

ちなみにここに至ってもまだ、Dynabook と Smalltalk と Alto が、「コンセプト」「OS、環境」「暫定ハードウエア」という関係にあったとはっきり認識できていませんでしたので、Newton テクノロジー(自体、非常に曖昧)と Dynabook(の断片的資料)、NewtonScript と 言語としての Smalltalk、というきわめて限定された対比でものを非効率に語っていました(^_^;)。そう、この時点では Alto は Star の前身ってだけで、Dynabook とは関わりのないものだとの認識だったように記憶します。そうでなくともそれは漠然としたもので、Alto と Star と Lisa/Mac の関係はつい最近までごった煮状態だったのは確かです。

Smalltalk との第三次接触

Newton 死す

Smalltalk との第四次接触


…へとつづく(のか?)



...hiro wrote ちょっと感想を
かつてapple][もどきに夢中になり、Z80カードを差してmu-Lisp,cをいじってみたりした。
高いMacには手が出なかったけれども、中古のMacPlusそれもメインボードをアルミケースに
入れたものを安く買い、ディスプレイはNECのモノクロディスプレイで間に合わせてマック書道
を楽しんだ事を思い出します。ビジネスPCとしてはソード、三菱MULTI16、PC9801
そしてMacパフォーマ、Win98と利用してきました。
PDAはWorkPad,Visor,ザウルス中古、モバイルギア中古、HP200LX中古、クリエ、シグ3中古
そして最近、中古でNewton MP2100を手に入れてアップルテイストを懐かしんでいます。
smalltalkはすごい環境だと言うことは聞いてはいたけれどもsqueakで初めて体験しました。
早速にsqueak入門を買ってみました。京都にアラン・ケイが来るようですし。
新しいPDA環境を構築してみたいという考えに強く惹かれました。 --hiro

コメントありがとうございます。自分向きのデジタルアシスト環境を手軽に構築できるようになるのが夢です。コンピュータもどんどん小さく高性能になって、ダイナブックとして想定されていたスペックをも凌駕しつつあります。あとはソフトですね。--sumim

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